楽しい嬉しい心地がいいもいずれ慣れる

ネガティブに考えてはいけないから、
楽しいとか嬉しいとか、心地がいい事を
しよう!という風潮がある。

好きな事をしよう、ワクワクすることをしよう
というのは、その代表格かな。
こういう相談は結構ある。

好きな事やワクワクする事が
見つからないってやつ。

これが好きな事だ!と思っても
長く続かないとか。

それはその通りなのですよ。
楽しいも嬉しいもわくわくも
心地がいい事でさえ、それが継続されれば
人間はそれに順応して慣れてしまう。

こういう感情は高揚感とも言えるので、
それはそれで長く感じる事は出来ない。

身体的には高揚感も
一種ストレスになるしね。

楽しい事をしなければならない、
嬉しいと感じなければならない、
心地がいい事を見つけなくてはならない。

色んな本を読んで、
色んなところで聞いて、
楽しいワクワクが良い物だ!
という前提が出来てしまうと、
とたんにそれに捕われる。

でも、せっかく見つけた楽しいことも、
いずれそれに慣れてしまって、
何も思わなくなってしまう。

なんか、ほんとこう書いてると
人間てほんと、面白いというか
なんというか。

平和な状態っていうのは、
こういう高揚感は無い。

ただ時間が流れ、物事は過ぎ去っていく。
自分はいつも中心にいて、
周りだけが過ぎて行く。

そんな感覚になれたら、
これが平常心というものだと思う。

時に楽しいも嬉しいも心地がいいも
味わった方が良いし、必要だとも思う。
でも、人間っていうのは、それさえも、
ずっと感じられないように出来ている。

同じように、悲しみも苦しみも痛みも
ずっと感じられるようには出来ていない。

感情というのはいつも終わる。

必ず終わるのだから、
それに振り回されないことだ。

平和な状態っていうのは、
そういう浮き沈みもないという
事だと思う。

この境地に行けば、
悟りを開いたって事になるんだろう。

楽しいという高揚感を追い求めるのは、
在りもしない、夢の国を追い求めるのと
同じようなものなのかもね。

千葉にある夢の国も
毎日行ったら、夢の国でも
なんでもないよね(爆)