やりたいことと向いていること

やりたいことが向いているとは限らない。
そうなりたい、それやりたい、と強く強くのぞみ願っても、自分にまるで向いていないとどれだけ努力しても、願った通りにはならない。

という現実をずーっといやというほど、文字通りに嫌気がさすほど見てきたし、相談もされてきた。

そうなりたい、という願いが切望だったり渇望だったりその願望が強ければ強いほど、なりたい自分からは遠ざかり、人は絶望していく。

それは向いてませんよと簡単に言えて、簡単に受け入れてくれればいいのだけど、現実はその正反対。
向いてないよと言えばいうほど、本人は願いに固執していく傾向にある。

強く願えは叶う、なんて誰が言い出したのだろう。
こう人たちにとっては害悪でしかない。

やってみたいことをやるのは自由だし、なりたい自分になろうとするのも自由だ。
それは人から何を言われても強く願うならやればいい。
それについては全く反対はしない。

ただ、強く願ってもどれだけ努力しても、叶わない願いがあるかもしれないことを認識しておくことだと思う。
そしてそれがそうならなかったからといって、自分や周りが悪いわけでもない。
ただ、向いていないことをしようとしていただけ。

どうやっても何をやってもうまくいかなかったり、精神的にも負担が大きかったりするなら、どこかですっぱり諦める、というのも必要だ。
感情的にメンタル的にやられるだろうし、痛みもあると思うけど人生にはそういうこともある。

そして区切りがついたら、また次に向かえばいい。
そこで初めて自分に向いていることを考えれたらいい。

間違ったら引き返せばいいから、その時は自分が間違ったという認識をきちんと持つことだ。
自分自身が自分の人生のために選択したことが間違えていた、だからこれを踏まえて次はこう選択しよう。
という意識を持てるかどうかで、人生への態度は決まる。

ちなみに起業初期の人でこの泥沼に落ちて、いろんな講師のカモにされている人も見る。
お金を払って起業塾にいけばなんとかなると思っているかもしれないけど、最初の1ヶ所2ヶ所くらいで諦めをつけないと、踏ん切りがつかなくなる。

そして様々なところに出入りするようになり、友達は増えるが一向に儲からず、お金だけを払い続けている。
あとダメな人たち同士で支え合うという構図も見るが、上記と同じようなことになることが多い。見切りをつけられる、というのも立派なスキルの一つになる。