人生って面白い
人生とは、本来は面白いもの。
ところが、女性だから、男性だからという枠の中で、個性を発揮できずにくすぶっている人がいます。
本当は、みんなもっと面白い人なのに。
誰もが個性を発揮する多様性にあふれた世界になれば、みんな人生を面白おかしく生きられるはず。
そんなカラフルな世界になって欲しいと願っています。
「女性だから」に感じる違和感
父は、放浪画家の山下清のように我が道を行く自由な人でした。病気がちな父にかわり、母が家計を支えていました。
男性が外に仕事に出て、女性は家を守る。
そんな当たり前とされる家庭ではなかったから、幼少期から「女だから」という枠にとらわれることはありませんでした。
ところが、一歩社会に出ると、わたしの当たり前は当たり前ではありませんでした。
「女だから、男だから」という同調圧力を、嫌でも感じることになります。
初めて「女だから」という圧力を感じたのは中学のとき。
「生意気だ」
「可愛げがない」
バスケ部の男の先輩に言われたその言葉の裏に、「女のくせに」という圧力を感じました。
その後も、男性たちから「女性だから」という理由で下に見られるたびに驚きました。
そんなこと言われるなんて、思ってもみなかったからです。
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「どうせ、主婦の片手間なんでしょ?」
真剣に起業を考えていたとき、男性から言われた言葉にショックを受けました。
「結婚している女性だと、こんなことを言われるんだ」
女だから、稼げない。
旦那の稼ぎがあるから、起業できる。
そんな風に思われないためには、成果を出すしかない。
成果を出すことに、より強く意識を向けるきっかけとなった出来事です。
普通じゃなくても生きていける
わたしは、子どもの頃からいつも「面白い」ことを求めていました。
同級生が恋愛漫画に夢中になっている頃、わたしはギャグ漫画や少年ジャンプを愛読し、ドラマよりもお笑い番組を好み、変顔で写真に写るような子でした。
父を筆頭に「自分が思うまま」に面白おかしく生きる大人に囲まれて育ち、日常にはいつも「面白さ」がありました。
5才のとき、警察のお世話になったことがあります。
一緒に出かけた父が釣りに夢中になり、わたしを置き去りにしたため保護されたのです。
ひとり多摩川の土手に残され、不安で泣き続けました。
それでも父のことを「周りを忘れちゃうほど、熱中できるものがあっていいな」と思っていました。
5歳児が大人になったような人だったけれど、わたしは父のことを「自由でいいな」と、ずっと肯定的にとらえていました。
父だけではありません。
母はストレスで、お金がないのにお酒を飲み、毎日へべれけ。
姉は、当時流行りだった、昭和のバリバリのヤンキー。
祖父や叔父も、自分が思うままに生きている破天荒な人でした。
周りの大人は、「普通」から逸脱した変わった人ばかり。
でも、その変わっているところが、わたしにとっては面白かった。
「変わっていても、生きていける」
そんな感覚が、刻まれていったのかもしれません。
世の中の「普通」にとらわれない土壌が、自然と培われていきました。
面白さのない人生は、無味乾燥で死んだように生きるようなもの。
女性という枠に限らず、世間の圧力で個性に蓋をさせられるのは、息苦しい。
だから、ずっと、面白おかしく生きることを追求し続けています。
会社を2回クビになり、起業
個性を発揮したいわたしには、会社勤めは性に合いませんでした。
毎日の電車通勤。
何事も自分で決められず、理不尽なことが多いこと。
会社に勤めている人たちが、みんなどことなく似たような感じで「面白くない」と感じたこと。一人ひとりはユニークなのに、いろんな圧力で個性に蓋をしているように、わたしの目には映りました。
2回クビになったことで、会社勤めは向いていないと悟ります。28歳のときでした。
起業すると、個性的で面白い人たちに出会いました。
それでも、男性に比べると女性は面白い人が圧倒的に少なかった。みんな「女性の枠」に収まって、個性を発揮できていないように見えました。
「面白い」で成功する
起業後、緑のジャージプロモーションで、認知が一気に拡がります。
「ジャージ着て竹刀持って、セミナーしたら面白いんじゃない?」
ちょうどドラマのゴクセンが流行っていた時期。
起業仲間のお遊びのような提案がきっかけでした。
誰もが「まさか本当にやるとは思わなかった」そのプロモーションを実行した理由は、ただ一つ。
「面白い」と思ったから。
狙い通りウケたことは、認知が拡がったことよりも嬉しさを感じました。
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「この人こんなに面白いのに、なんでこんなにつまらない人間になるんだろう」
起業している女性たちを見て、思うことです。
憧れから始まって、個性をなくしている女性たちの面白いところを見つけたい。
人間、かならずその人なりの面白いところがあります。
それを出さないのは、もったいないことだから。
面白さをクローズアップしてプロモーションすることで、人気者をたくさん生んできました。
「自分自身の面白さで、こんなにうまく行くんだよ!」
クライアントの成功を目にするたびに、普通の枠に収めたがる世間を見返したような、誇らしい気持ちになりました。
面白いから生きている
「世の中はこんなに面白いのに、なんでみんな気づかないんだろう」
常々、わたしが思っていることです。
生きていると面白いことがある。面白いから、生きている。
わたしの目には、攻撃してくる人すら滑稽に見えます。
人間って、不合理で不条理で、難攻不落。理屈が通らないから面白い。
わたしが見ている面白い世界を、誰だって見られるはずです。
そのためには、枠に収まらず、面白さを解放すること。
起業は、面白さを解放する場として、うってつけです。
お金を得られれば制約がなくなり、さらに自由で楽しくなります。
「人生って結構、面白いな」
そんな風に思ってもらえたとき、この仕事をやっていてよかったと心の底から思うのです。