ほとんどの人は、と言っても言い過ぎではないと思うが、人は自分をいつか裏切ると思っています。

人は裏切ったり、見捨てたり、嫌いになったりするものだ、と思っている。
同時に自分も、人を裏切ったり、見捨てたり、嫌いになったりすると思っている。
だからほとんどの人は親密になることを恐れます。
親密になればなるほど、裏切られた時のショックが大きすぎるから。
恋愛で別れるときの事を考えるとそれが嫌で、恋人を作れないとか、好きな相手に告白出来ないとか、そういう事を言う人がいるが、そういう人ほど、自分を信じていません。
別れることを考えると、怖いし嫌だから、人と親密にならないと決めているのです。
人は裏切る(という前提)
自分が傷つくのは嫌
最初から親密になることを避けるもしくは
人は裏切る
自分が傷つくのは嫌
もっと親密になる前に自分が去ろう
こういう心理背景になる事が多いようです。
人は自分を裏切ると思い込んでいるものだから、仲良くなればなるほど、裏切られる事を恐れます。

仲良くなればなるほど、疑心暗鬼になり、今は仲良しだけど、本当はこの人、私の事が嫌なんじゃないかって恐れるのです。
そうなると、もう相手の事が信頼出来なくなります。
相手の迷惑になるんじゃないか、
相手は私の事が迷惑なんじゃないのか、
相手はもう私の事が必要ではないのではないか、
違う誰かの所へ行ってしまうのではないか、
いきなり手のひら返したような対応をされるのではないか、
そんな風に思い始めます。
心の奥底では親密な関係になりたい。
良い関係を維持して行きたい。
信頼関係を築いて行きたい。
そう本当は心の奥底で思っているはずなのに、そんな世界はあり得ないと思い込んでしまっている状態になります。
本当は人に裏切ってほしくないのに、自分から一人になってしまうようなこと選択してしまう。だって人は自分を傷つけるものだから。
きっと誰もがそう思っている。
そして誰もが、一度や二度、そういう体験をしているはずです。
でも本当は人が自分を裏切ったりはしないのです。
ただ、進む方向性が自分とは合わなくなってしまったということ。

自分の心の傷から、一人になることを選ぶのはやめましょう。
親密になることをあきらめることもやめましょう。
未来永劫愛される事を選択できるはずです。
それは友達でも仲間でもパートナーでも可能だから。
信頼すること、信頼されることをあきらめなければ未来はいつだって明るいのです。